相模湾でキハダマグロ/カツオ船が動き始める一足先に、強力な引きで楽しませてくれるのがシイラです。キャスティングセットで、沖の潮目を狙ってボートを流し続けるこの釣りは、ハマるとめちゃくちゃ楽しい釣りですが、初めて乗船するときはそのテンポにちょっとびっくりする釣りでもありました。準備もしっかりしておかないとトラブルだらけになってしまうので忘れないための備忘録です。
これは、僕が神奈川県平塚港の遊漁船「庄治郎丸」さんにお世話になり、
憧れのシイラに挑み、そして見事に玉砕した、悔しくも学び多き日々でした。
この記事を読めば、
が分かります。僕の失敗談が、これから挑戦する方にとって少しでも有益な情報となれば幸いです。
目次

まずは釣行データから。釣りの計画において、海の状況を読み解くことは釣果への第一歩です。

庄治郎丸のホームページの出船時間は6時ですが、人気のシイラ船は人が集まり次第出船するようで、この日は5時半には出船しました。早めに港に着いておくのが吉です。
潮は適度に動き、風も穏やか。海水温もシイラが活発になる24℃台に達しているのが望ましいです。

「シイラ」について少し解説します。
シイラ(鱪、鱰)は、全世界の暖かい海に生息する回遊魚です。
その魅力は何と言っても、その美しい魚体と圧倒的なパワーにあります。
ルアーへの反応も非常に良く、トップウォータープラグに水面を割って飛び出してくる様は、アングラーなら誰もが興奮する光景です。相模湾でのシイラの釣りも、沖のブイなどを目指して船を進めながら、潮目があったら、潮目に沿って船を進めてくれるので、潮目に向かってどんどんキャスティングしてみんなでシイラを探すような釣りになります。

沖に設置されているブイなど、障害物にシイラが付きます。できるだけ障害物の近くに投げ込めるかどうかで釣果に差が出るので、キャスティング技術もとても大切。
キャスティングミノーといえばこの「マヒジャーク」。
シンキングタイプのミノーで、水面下を攻略するのに欠かせないルアーです。
こちらはフローティングタイプのペンシルベイト。
シイラが浮いていて、トップウォーターに反応が良い状況で威力を発揮します。

キャスティングルアーだけでなく、ジグも結構有効です。(あまり使ってる人はいないですが)
ただ、3本針ではないので、小物狙いのアシストフックだと、一瞬でこんな風に伸ばされてしまいます。錆びたフックとかは一瞬で折られて悔しい思いをするだけなので、ここはちゃんと新しいフックを装備させましょう。いつ大物がかかるかわからないですからね。

シイラの強烈な引きと長時間のファイトに耐えるため、僕の持っているタックルで最も強めのセッティングで挑みました。
リールは高速リトリーブが有利なため、ハイギア(HG)がよさそうです。ロッドはもっと長い方がよかったですね。。。やはりジギングではなくキャスティングがメインになるので。。。
キャスティングがメインになるものの、ラインもそれなりに太くなるので、リーダーとの結び目はできるだけ小さくなるようにFGノットをがんばりましょう。ラインが太いことでキャスティング時に結び目が絡んでライントラブルになりやすいです。絡まるだけならまだよくて、絡まった糸のせいでルアーが変な方向に勢いよく飛んで行ったりしたこともあり、本当に大けがの元です。安全な釣りをするために結び目やラインのバランスには気を配りましょう。
今回初めて利用した「庄治郎丸」さんですが、結論から言うと
「また行きたい!」と思えるとてもいい遊漁船でした。
船長も気さくで、的確なアドバイスをくれますし、周りの常連さんも親切な方ばかり。
そんなアットホームな雰囲気が「庄治郎丸」さんの大きな魅力だと感じました。船上で出たペットボトルやルアーのパッケージなどのゴミを、すべて回収してくれるのもありがたかったです。
釣りを安全に楽しむために、最低限これだけは準備しておきましょう。
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